こんばんは。にれんです。
今回は過去に製作した模型の記録から、先の桜通線の記事でも触れた名古屋市営地下鉄6000形の製作についてです。
昨年発売された鉄道コレクションの名古屋市営地下鉄3050形を種車にして改造を行っています。作業中にあまり写真を撮らないのでどこをどう改造したのか分かりにくいかと思いますが、大目に見てください…
名市交6000形は桜通線の主力車両であり、1~3次にわたって製造されました。このうち1・2次と3次車は屋根上・妻面・台車等に異なる部分があり、3次車は同時期に製造された3050形とに近い形態となっています。詳しい実車解説はwikipedia…ではなく、まる〇ち交通局の方が分かりやすくまとまっていますのでそちらをご覧ください。
今回プロトタイプに選んだのは6107編成です。5両のうち両端の4両が2次車で、後年増結された6300型のみ3次車の混結編成となっています。この記事を見て真似しようと思う方は多分いないと思いますが、オール3次車編成(6114編成以降)の方が作業量が少ないのでそちらをオススメしておきます。とはいえ最大の難関である前頭部の加工は避けられないのですが…
まずは塗装を落とし、前頭部の加工から始めました。6000形は種車の3050形と異なり右側運転台ですので乗務員室扉と前面貫通扉の位置が左右反転します。
乗務員室扉の位置修正から行っていきます。側面のうちのういち幕板下の継ぎ目とドア枠をガイドにして切り離したら、以下の画像のように配置を入れ替えて接合します。緑線で結んだ位置関係で移設しています。
前面は元の非常用貫通扉を埋めたのちデザインナイフで筋を彫り直し左右反転します。ライトケースの高さも異なりますので下方向に削って拡大し、空いた上部をプラ板で埋めることで修正します。おデコ部分はプラ板を貼り重ねて削り出しました。あとは前面窓下部と貫通扉の脇にある手すりを真鍮線で復元しておきます。ワイパーは適当な手持ちパーツだったと思います。前面窓は透明プラ板から切り出し塗装で貫通扉等を再現しています。
続いては妻面の加工です。6000形のうち1・2次車は3050形と異なり妻面窓が無く縦にビードが入っています。今回は元の妻面を雨どいをガイドに切り出し、GM205系キットの妻面の貫通扉をくり抜いて幅を詰めたものを接合しました。この際6200型の中村区役所方は貫通扉を残した上で窓を縮小し、6000型と6700型の徳重方(パンタ側)に真鍮線ではしごを設置しておきます。
屋根上の加工です。以下の写真は手前が3050形、奥が6000形です。両端のクーラーが3050形より内寄りに設置されていますので移設し、1基は自作のロスナイに置き換えます。このロスナイは鉄コレの東武8000系や6050系で使われているもののモールドを全て埋め、長さを短縮しメッシュシールを貼って製作しています。1・2次車はパンタ配管が妻面に露出しませんので画像2枚目のような形に変更します。
床下はイーグルスモデルの3050形用床下機器を取り付けています。1・2次車の台車は鉄コレの東武20400型や南海1000系が履いているものが近似ですのでこれを流用します。取り付ける際は180度向きを変えると高さ調整棒やシリンダーの位置関係が最適になりますので、アーノルドカプラーは切り落としてボディーマウントカプラーに変更します。3次車の台車は3050形のものを流用しますが、そもそもこれも北越急行HK100形の使い回しなのでちょっと違うんですよね…まあ代替品もないのでこれでお茶を濁すことにします。排障器は銀河モデルの西武FS用を加工したものです。先頭部の床下機器は適当に手持ち部品から見繕い、真鍮線でジャンパ線を再現しています。
塗装は帯をMr.COLORのキャラクターレッド、銀をタミヤのシルバーリーフとガイアのダークステンレスシルバーで塗り分けています。クリアーを吹いたらあまり目立たなくなってしまいましたが…
路線ステッカーやロゴマーク、行先表示は写真を元にステッカーで自作したものです。車番はイーグルスモデルの3050形用を並び替えて使用しています。
おまけです。種車の3050形は6両、対して6000形は5両なので3450型が余ります。活用しないのももったいないので架空の6400型として製作してみました。
こんな感じで種車と似ているようで結構違う、面倒な電車を作ってしまいました…実車の登場は6000形の方が先なので車内等は3000形の意匠に近い部分もあるんですよね。
過去に製作した模型については今後もぼちぼち書いていけたらと思います。でもやっぱり写真のアップロードが面倒…
それではこのへんで。